※点滴療法の申し込みをされる際のご注意

栄養、食事、生活習慣に関するアドバイスとは違い、点滴は治療行為ですので、歯科医院において点滴療法の対象となるのは口腔領域に関連した疾患やお悩みだけです。

口腔領域とは関連のない疾患やお悩みに対しての点滴療法のご予約はお受けすることができませんのでご注意願います。

しかし、いろいろな検査をしても原因がはっきりしない全身的な不調の中には、口腔領域に関連した問題が原因となっている場合も少なくありません。従って、他科の検査で原因がはっきりしない全身的な不調がある場合は、点滴を希望される前に、お口の中の状態を診査することをおすすめいたします。

口腔領域に関連した問題として考えられるものには「病巣感染」、「アマルガムに起因する有機水銀の蓄積」、「歯科用金属アレルギー」などがあります。

※病巣感染ついては当院ホームページ内の「病巣感染」を参照ください。

［口腔領域に関連のある疾患やお悩みの例］

お口の周りのシミ、シワ

歯周病

口内炎

口角炎

唾液腺炎

病巣感染（口腔領域）

副鼻腔炎（歯性上顎洞炎）

インプラントとの併用

アマルガム除去時

ホワイトニング時の酸化ストレス対策

アマルガムに起因して蓄積した水銀のデトックス

各種歯科治療時における酸化ストレス対策

※なお、保険診療の歯科治療時に点滴療法を併用する場合には、すべて自費診療となりますのでご注意ください。

ご不明な点がございましたら、お電話または同ホームページ内の問い合わせフォームよりお問い合わせをお願いいたします。

高濃度ビタミンC点滴療法

体の中から健康とアンチエイジング

　「高濃度ビタミンC点滴療法」は高濃度のビタミンCを血管内に点滴で注入する療法です。

　経口摂取では到底達成することができない血中濃度に達することが可能になります。
また、副作用のないガンの治療法として知られていますが、肌の美白、アンチエイジング、免疫力の向上、疲労回復、酸化ストレス（活性酸素）対策にも効果的です。摂取量に上限が無いことも有名です。

料金＆所要時間の目安

初回　約90分

2回目以降　約70分

ビタミンCの抗酸化力

　人間は進化の過程で体内でビタミンCを作れなくなってしまったため、外からの補給が必要になりました。ビタミンCには強い抗酸化力があるため美肌効果、アンチエイジング効果が期待できます。また、白血球の機能を強化する作用もあるため免疫力を向上させ、抗がん・がん予防作用に加えて、生活の質の向上、疲労回復、生活習慣病改善に有用です。

高濃度ビタミンC点滴療法の効果

シミ改善・予防

ビタミンCの持つ還元作用と酵素阻害作用により、メラニン色素の生成を抑え色素の沈着を防ぎます。シミの予防だけならビタミンAもオススメですが、既に色素沈着を起こしてしまっているシミを改善するにはビタミンCが最適です。

シワ改善・予防

肌の張りを維持するコラーゲンの合成を増やしてハリと弾力を取り戻させ、シワを改善します。

ニキビ改善・予防

活性酸素を分解し、ニキビの炎症を抑え、治癒後の色素沈着も防いでくれます。過剰な皮脂の分泌を抑えるため、ニキビ予防にも効果があります。

キメを整える

健康な肌の源であるコラーゲンの生成を助け、肌のターンオーバーを整えてくれます。また、毛穴を引き締め、代謝を促進する効果もあります。

免疫力向上

体内のウイルスや病原菌を排除する「白血球」の機能を強化して免疫力を向上させます。

抗酸化作用

活性酸素を分解して体の酸化を防ぎます。

疲労回復

日々のストレスの積み重ねで発生する活性酸素を抑え、ホルモンの働きを応援し、ストレスに対応できるからだを作ります。

歯科治療にも効果的

歯周病の治療効果を高める
歯周病やインプラント周囲炎の治療、予防
インプラントの維持のため骨質の悪化防止
オフィスホワイトニング時の酸化ストレス対策
各種歯科治療時の酸化ストレス対策

などに効果が期待できます。

高濃度ビタミンC点滴療法の禁忌症

以下の場合には高濃度ビタミンC点滴療法は行えません。

グルコース-6-リン酸脱水素酵素（G6PD）欠損症
赤血球が壊れ、重篤な貧血、腎機能障害を引き起こします。従って、初回の点滴の前に必ずG6PD活性検査（血液検査）を受けていただきます。
心不全、著名な胸腹水などがある場合点滴療法により水分の負荷がかかり、全身状態の悪化につながります。
高度の腎不全・透析を受けている場合
安全に関するデータがないため行えません。
併用禁忌剤を使用している場合
メトトレキセート、ベルケイドを使用している場合には、点滴の時間の調節により可能となる場合があります。

グルタチオン点滴

グルタチオン点滴療法

グルタチオン点滴療法とは

　日本では40年以上も前からグルタチオンを自家中毒、つわり、妊娠中毒、薬物中毒、慢性肝炎の治療に使用していました。アメリカではパーキンソン病の機能改善と病状進行の遅延を目的として多くの施設でグルタチオン点滴療法が行われています。また、抗ガン剤（シスプラチン薬）による末梢神経障害にも有効性が認められており、研究が進められています。

また、メラニンの生成を抑える働きがあるので継続して点滴を受けると美白効果が期待できます。

歯科領域ではアマルガムに起因して体内に蓄積した水銀のデトックスが期待できます。

グルタチオンとは

　グルタチオンはグルタミン、システイン、グリシンという3種類のアミノ酸を原料にして、体内に生合成されるトリペプチドといわれる物質です。肝臓や肺、心臓、血液、脳などのあらゆる臓器に存在しています。グルタチオンは、細胞内の毒物排泄、活性酸素の消去により、細胞を活性化させる働きがあります。体内に一定レベルの量が存在している必要があり、グルタチオンの量が低下すると、何らかの健康障害が出る可能性があります。